2014-12-12

デュアル・インジェクションが素晴らしいな~って思った件。

今更ですが(汗

直噴エンジンって、カーボンなりスラッジなりの付着がハンパないっすよね。
これ、吸気バルブから燃焼室内までまんべんなく汚してくれます(汗

こんな感じで@吸気バルブ
そりゃ気流も乱れて燃費も悪化するわな~ってなわけです。
場合によっては点火タイミングに影響が出て、アイドリング不調なりノッキング発生なりってことにもなりかねないわけで。
ちなみにこれをきれいにすると、こんな感じに。



エライ違いですよね。。

そんでもって、直噴なもんだからフューエル1とかの燃料添加剤を使っても、吸気バルブには効果は無く。

対してのポート噴射は、燃料添加剤で吸気バルブもきれいにできるんです。
そもそも、ガソリン自体に洗浄作用もありますしね。

そんなこんなな直噴で吸気バルブをきれいにするには、ヘッドを降ろすか、ケミカル系のものをインマニから吸わせて化学分解するか、いずれかの方法しかないわけで。
簡単なのは言うまでもなくケミカル系をすることなんですが、それによる弊害がないかといえば、実はそうでもない場合もあったり。。
まあこれは別の機会にということで。


で、結局はコレ、直噴だから起こるんですよね~。
しかも2010年くらい(EURO4時代)までのヤツって、PM(Particulate Matter、煤のこと)がハンパないことが多く、カーボンの発生がハンパないことを裏付けています。
私のA4はちょっと走るとリアハッチがPMだらけになることもありますし(泣

なぜ吸気バルブにカーボンが付くか簡単に説明すると、ブローバイガスが還元されて、それに含まれているカーボンが吸気バルブの傘に付着するわけなんです。
で、先ほどもお話しした通り、ポート噴射のように付着したカーボンを洗い流すことができないため、人為的に何か対策をしなければならないわけです。

しかし、この直噴の煤は当然のごとく問題視され、EURO5~EURO6にかけて規制が強化されました。
で、出た結論の一つがコレ。

そう、デュアル・インジェクションシステム。
VWではゴルフ7 GTIや現行ゴルフR、Audiでは現行A3 1.8TやS3、最近出たS1に採用されています(そもそもS1はS3のデチューン版なんだとか)。
また、ゴルフR400やゴルフRヴァリアント、次期TTなどにも採用されてくるはずです。

高出力型で採用されているのから考えるに、高出力エンジンほどカーボンが発生しやすいんでしょう。
燃料噴射圧なり圧縮比なりが関連でもしてるんですかね?
この辺はまだお勉強が必要ですm(_ _)m

で、このシステム、高負荷時(スタートや猛ダッシュ時?)は直噴、定速走行などはポート噴射で切り替わるんですと。

あと、エンジン始動時は直噴で温度を高める模様です。
これはたぶん、NOx対策かと。

このデュアル・インジェクションの素晴らしいところは、ポート噴射になるシーンが多いことから、吸気バルブ傘に付着したカーボンを洗い流せるんですよね。
こんな感じで。

長距離や高速道路をしょっちゅう乗る方なんかは、燃料添加剤も不要なくらいかと思います。
チョイ乗りが多い方は、どうしても心配って場合には燃料添加剤を使えば直ぐにきれいになりますしね。
オイルの汚れも抑えられますし、このエンジンいいなぁ~って思ったわけです。

で、これが縦置きにも展開されるのかは、ちょっと不明。
本国で現行A4やA5、日本ではQ5に採用されている新型の2.0TFSIエンジン(CNCエンジン)は、どうも違うみたいですし。

デュアル・インジェクションが縦置きにも展開されれば、耐久性面でなかなかのアドバンテージになりますよ。
頑張れVW&Audi!
これを積極的に展開するのだぁ!!
(・・・と言いつつ最近BMW派w)

んでは!





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