エアフィルターとは言っても、エアコンではなくエンジンへの空気の取り入れ口にあるモノのはなし。
これ、1年に1回くらいは簡単な清掃を実施し、汚れていたら交換すべきものです。
どんな役割を果たしているかというと、エンジンへ異物の混入を防ぐためのものです。
下の画像、右側がラジエーターグリル(空気の取入口)、上がエンジンへ空気を送るサクションパイプになります。水色が空気の流れですね。
言うまでもなく、エンジンは空気と燃料を一定の比率で混合して爆発させて出力を得ます。なので、空気はとっても大事なわけです。
ということで、そのフィルターが目詰まりしていたり、フィルターの前に落ち葉が付着していたりすると、吸気効率が落ちて燃費に悪影響が出たり、アクセル踏んでも思ったより加速しないなんてことになるわけで。
そんなこんなで、1年に1回くらいは清掃し、フィルターが黒ずんで酷いなってときは交換ですね。
交換時期は、アウディの指定では2年又は3万km毎となっているようです。
で、肝心のエアフィルターの摘出方法。
必要工具は、T30のトルクスドライバーと、マイナスドライバー or 六角レンチ(7mm)、パネルはがしです。
まず、周辺の部材を取ります。
①は軟質プラスチックなのでグニグニッとやれば取れます。ただし、はめる時は要注意を。
特に下側のツメのかかりは見えないので、手の感触で入った事を確認しながら入れないといけません。
②はバンドをマイナスドライバー or 6角レンチ(7mm)で緩めてから外します。
くっついてしまって取れにくいときは、プラスチック製のパネルはがしでこじると取れ易くなります。なお、万が一ホースを痛めると代償がでかいので、マイナスドライバーではなくパネルはがし等でこじった方がいいでしょう。
③はMAF(エアフロセンサー)のコネクタです。ロックを解除してスポンと抜けばOK。
④はエアハウジング。
続いてご本尊。留まっているのは6箇所で、すべてトルクスT30です。
トルクスネジは完全に外れないようになってはいますが、外れて落としてしまうとジャッキアップして潜り、サウンドデットナー(アンダーカバー)取って捜索しなければならないので、注意した方が無難です。
ホース内に異物が入るとこれまた代償がでかいので、きれいなビニル袋等で養生しておくべきでしょう。
で、摘出できます。
私のA4はエアフィルターをK&N純正交換タイプに換装しています。
K&Nのいいところは、クリーニングしてリフレッシュできるんですよね。
K&Nのエアクリフィルターは、アルミメッシュ内にある多層コットンにオイルを染みこませて空気の濾過性能を保っています(湿式ってヤツです)。
コットンの通気性とオイルの吸着性がコラボっているのです。このオイルの吸着性により、塵などを付着してエンジン内への侵入を防ぎます。
K&Nのサイトでは30,000km毎の洗浄を推奨とあり、洗浄を数百回やっても性能低下は3%に留まっているとのことです。
おすすめアイテムの一つですね。
※湿式フィルターは悪影響だ説ありますが、全然大丈夫です。理由は後述しますので、最後までお見逃しなく(笑)
で、クリーニング方法。
使用するのはこちら。
まずは、外側(吸気側)の大きなゴミを取り除きます。
続いて、外側(吸気側)にフィルターウォッシャーをスプレーします。これはオイルのリムーバーでもあるので、たっぷり吹き付けます。
で、そのまま30分程度放置します。
なお、汚れが酷い場合はもっと長く時間を置くとのことです。
続いて、水洗いします。
やわらかめの水流で、内側(エンジン側)から外側(吸気側)へ向けて水を流します。
水と一緒にはがされたオイルが流れますので、水の色がなくなったら完了です。
あとはひたすら日陰で自然乾燥ですが、めっちゃ時間がかかります。この作業をやる時は、一泊二日を覚悟しないとダメですね。。。
あ、ドライヤーなどで強制乾燥するとコットンが傷むので、それは厳禁ですよ!
完全に乾燥すると、画像のようにフィルターが白っぽくなって、乾く途中に見えたピンクの斑点が消えます。
完全乾燥後に、オイルをスプレーします。
多すぎず少なすぎず加減が難しいのですが、元の色に近いようにすればいいかなと。
ついでというか、エアフィルター外している間はエンジンを動かせないので、エアフロセンサー(正式名称はマスエアフロー、略してMAF)も、確認なり清掃なりしておきましょう。
こちら、エアクリハウジングに取り付いているので、トルクスT25×2箇所を外します。
ご覧のとおり、4年8万km時点でもご覧の通りキレイでした(にっこり)
まあ、せっかくなので、センサーの清掃方法でも書いておきます。
センサーはこちらから取れます。トルクスT20×2箇所で摘出可能。
ちなみに、エアマスユニット(センサーと筒のセット)の品番は「06J 906 461D」です。
で、呉のエアフロクリーンで清掃します。
ユニットもね(はーと)
サクションパイプもキレイです。
で、ここで先ほどの湿式フィルター悪影響だ説が都市伝説であることが証明されたわけです。
実はこれらの映像、K&N純正交換タイプに換えてから、1年・6,000km走行後の画像なんです。湿式のオイルが微塵もついていないですよね?
ってなわけで、少なくともK&Nの湿式フィルターは安心して使用できるわけなんです。
そうそう、MAFが汚れていない理由は、ブローバイを浴びないからなんです@CDNエンジン
ご覧のとおり、ブローバイはサクションパイプに触れることなくインマニに直接還元されるわけで。
これより遥か上流にMAFがいますので、ブローバイに触れることがないんですよね。
DIYは自己責任で。
んでは!
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