憧れに憧れてやっと乗れたアウディA4アバント(B8中期)がまさかの事態になってしまい急きょ乗り換えるのに白羽の矢を立てたものの、それからしばらくは、アウディとすれ違うたびに胸が詰まるような気分になっていたのは事実です。
が、F30dMと1年を過ごしてみて日に日にその魅力に気付き、今ではすっかりこのクルマの虜になってしまいました。
(F30dM with blue McQueen from CARS)
いや、F30dMばかりでなく、BMWそのもののファンになってしまったようです。
乗り続け、使い続け、所有し続けていくうちに気付くことの多いこと。
- 周囲の景色や明るさによて見え方が変わるエストリルブルーと、それがばっちりハマるプレスライン。
- 踏めば踏んだだけ速く走ってくれる一方、のんびり走りたいときにはのんびりどうぞといわんばかりにドライバーに忠実な、エンジン&トランスミッションのセッティング。
- 発進から高回転までとてもディーゼルとは思えないスムーズな回転をしつつ、スポーツモードで回すといい感じのサウンドを奏でてくれるN47エンジン。
- ゆっくり曲がっても思いっきり突っ込んで曲がっても、緩いカーブでも急なカーブでも、どんなシーンでも楽しさを提供しつつ怖さを感じさせないハンドリング&ボディワーク。
- 視界が広いとは言えないまでも、必要な情報が選りすぐられて視覚情報をドライバーに提供するドライバーズシート。
- ほどよく入ってくる外の音はドライバーに必要な情報を与えつつ、不快な風切り音などはカットされている絶妙な外界の音の選択。
- HIDヘッドライトは必要な場所に光が収れんさせるようになっている一方、フォグランプはかなり広角に照射してくれ、夜間の安全性に配慮されたライティング。
- シンプルながらも必要な場所に必要なボタンやレバー類が適切に配置されている、これぞエルゴノミクスの塊と言わんばかりの操作系統。
- 輸入車のナビは使えないという(私の勝手な)パラダイムを180度転換させてくれた、操作性も情報量も何もかも秀逸なiDrive。
- FRのくせして国産4WDよりも雪道で安定して走ることができる抜群の電子制御DSCと、よほど無理しない限り亀にならない頼りになるDTC。
- 全く不具合が生じず、そんな兆候さえ見られない品質安定性。
・・・などなど。
挙げればまだまだ枚挙に暇がないくらい、本当に多くの満足を与えてもらっています。
実は、F30dMに乗って1年の節目に詳細レビューでも書こうかなって思ったのですが、この満足感を文字面で伝えるのが難しいなと思い、断念しました。
私にそこまでの文才がないといえばそれまでなんですが、なんかこう、暗黙知に響く満足感なんですよね。
いわゆる『駆け抜ける歓び』と一言で表されるこの感覚ですが、実に広くて深い意味があるんだなと、日々実感しているところです。
ただ強いて言えば、同じ『自動車』なのにこうも違うのか!、っていうのが本当に素直な印象。
アウディに初めて乗った時も「ドイツ車ってすげぇ!」って思わされることが多々ありましたが、BMWに乗ったらそれをはるかに凌駕し、「BMWってもしかしたら世界一かも。」って思わされたりしています。
それか、数台の試乗しかしていませんけど、メルセデスベンツとのツートップってところですかね。
いずれのメーカーも方向性は若干違うものの、自分たちの思想に対してのコンピテンシー(一貫性)が徹底されて具現化されている点が共通していますよね。
『継続は力なり』はベーシックながらも私の好きな言葉の一つなんですが、やはり自動車づくりのコアとなる思想の一貫性があるメーカーが、最終的には一番になるんじゃないでしょうか。
販売台数や売上高やスペックやレースの成績などではなく。
・・・と、ちょっと話がそれましたが。
そんなこんなで、すっかりアウディを見てもなんとも思わなくなりました。
もっとも、現行の車種よりも2010年前後のアウディデザインがいいなってのは変わらず思いますし、たまにそれらに出会うと「故障させないですごいな~。どうぞご無事で…。」と、妙な気持ちになったりします。
でもまたアウディに乗りたいかと聞かれたら、現時点での答えはNOです。
そんなわけで、このブログのネタも今年はBMWがダントツで多かったようですね。
ラベルで集計してみたら、BMWのラベルが貼られているものの数が、メルセデスベンツとアウディのラベルが貼られているものの合計を上回っていました。
確かに、ネタ探ししているときも自然とBMWに対する反応が増えちゃってますしね。
といったところで、私の今年一年を振り返ってみたらBMW沼にハマったよってところでした。
それでは皆様、よいお年を!
来年もよろしくお願い致します。
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