あの流麗さとグラマラスさ、上品さと圧力感のバランスがなかなかいいように思えていたのですが。
コンセプトAセダンのデザインを見たら、少し陰りが出てきたのでは?と思ってしまいました。。
なんとな~く、アウディが辿った道を通っている気がしてなりません。
まずもって、フロントマスクが統一され過ぎて遠くから見ると何がどのモデルか見分けがつきにくい。
それを打破すべく、デザインをどんどん尖らせて極端にしていっている(目立たせるというか、個性を主張したいだけというか)。
アウディは現デザイナーを起用したことでデザイン的な迷走を招き、現在、その迷宮から抜け出せずにいるわけですが。
何となく、メルセデスがそんなアウディが辿った迷宮への入り口をトレースしているように思えてしまうんですよね。
というのも、CLAクーペの元となった「コンセプトスタイルクーペ」のデザインから見ると、今回のコンセプトAセダンのデザイン的な洗練度は少し後退した感が否めません。
これ、今見てもカッコいいですよね。
もう5年も前なのにデザイン的な見劣りはせず、それどころか未だに斬新ささえ覚えさせます。
アウディがデザイン的に快進撃を果たした2007~2008年頃は、初期型R8(2007)や前A4(2008)、前A5(2008)などが登場したわけですが、これらも今見てもそのデザインの洗練度に惚れ惚れします。
つまり、いいデザインというのは時間が経っても色褪せないんですよね。
ですが、現デザイナーがその時代のデザインを真っ向から否定し、先進感とモデルごとの個性を出すためだけにわざわざデザインを作ってしまったことでそのバランスが崩れ、先述の通りアウディは迷宮に迷い込んだわけで。
メルセデスのデザイナーがどういう意図かまで測りかねますが、今回のコンセプトAセダンからは、なんとなくそんな「デザインを作る」って感じがしてしまいました。
個人的に良いデザインというのは、機能を求めたり合理性を追求していった結果、自然とそれについてくるものだと思っています。
なので、「デザインのためのデザイン」といのは好きじゃないんですよね~、何か頑張ってる感の圧がウザったく感じるというか。
何でもそうですが自然体が一番ですね。
とは言っても、今回のコンセプトAセダンはあくまでコンセプト。
ましてデビュー場所が上海だったから、お国柄に合わせての大げさなデザインにしたという可能性も大いにあります。
なので、このまんまプロダクトになるかと言えばそうじゃないような気もしますし、デザイン的な流れがこのまま行き続けると決まったわけでもないのですが。
今後の新モデルのデザインがどうなるか、その辺で迷宮の入り口に近づいているかどうか判断したいと思います。
んでは!
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