その汚名を名実ともに挽回すべく、当のディーゼルエンジンのみならずガソリンエンジンも環境対策を強化するようです。
(出典:http://www.autoexpress.co.uk/volkswagen/tiguan/96578/vw-to-add-particulate-filters-to-its-petrol-engines)
これ、メルセデスベンツでも同様の取り組みをしますね。
その背景にあるのは、こちらなわけでして。
名称 | 開始時期 | 粒子個数 (個/km) | 粒子重量 (mg/km) | |
---|---|---|---|---|
日本 | ポスト新長期 *1 | 2009年10月 | - | 5 *2 |
欧州 *3 | Euro5b | 2011年9月 *4 | - | 4.5 *5 |
Euro6b | 2014年9月 *6 | 6.0×1012 *7 | 4.5 *5 | |
Euro6c | 2017年9月 *8 | 6.0×1011 *7 | 4.5 *5 |
*1 平成21年規制(ポスト新長期規制)。
*2 吸蔵型NOx還元触媒を装着した希薄燃焼方式(リーンバーン)の直噴ガソリン乗用車に対してのみ適用。平均値であり、型式指定車に適用。JC08コールドスタートでの測定値に0.25を乗じた値とJC08ホットスタートでの測定値に0.75を乗じた値との和に対して適用。
*3 小型車両(基準質量2610kg以下)を対象。NEDCモード(コールドスタート1,ホットスタート4サイクル)。
*4 新型車を対象(In-Use Performance Ratio要件付)。全車両を対象とした規制は2013年1月~。
*5 ガソリン直噴車のみ適用。
*6 新型車を対象。全車両を対象とした規制は2015年9月~。
*7 粒径23 nm~2.5μmの固体粒子の粒子数を計測(注5)。
*8 新型車を対象。全車両を対象とした規制は2018年9月~。
2017年から適用される、Euro6c。
これの対策かと思われます。
で、また書きますが、粒子状物質に関して規制がどんどん厳しくなる欧州に比べ、日本国内はPMに関する規制は粒子重量のみ。
このままで行くと、一部で騒がれている欧州産ガソリン直噴エンジンの粒子状物質が多いというのが、今後は日本車の方が多くなる可能性が高いわけで。
これ、日本国内でも規制を入れるべきでしょうね。
日本車も最近はガソリン直噴エンジン搭載車が増えていますし、環境に関する規制って世界と平仄を合わせるべきものですから。
そんなこんなのガソリン直噴エンジン用PMフィルターですが。
フォルクスワーゲン&アウディの場合、1.4TSIのティグアンと2.0TFSIのA5から装着されるようで、その時期は2017年6月からとされています。
それにしても、ちょっと前までVW/Audiがこういう技術を先行してメルセデスが後追いしているような印象がありましたが、ディーゼルゲート事件以来逆転している感がありますね。
やはり事件後の財務的ダメージは相当なものだったようなので、こういう先行投資が必要な技術なんかに一番に影響が出てくるんでしょうね。
んでは!
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