2018-09-09

メルセデスベンツ C200 (W205) フェイスリフトモデル試乗 ~48Vマイルドハイブリッド(BSG)の乗り味やいかに~

今日は時間が取れたので、どうしても乗りたかったC200のフェイスリフトモデルに早速試乗してきました。
引く手あまたのため15分程度の試乗でしたが、それでも色々と分かったことがあったのでサクッと書いてみます。

試乗したのは、C200 (W205) AMGライン。
BSG形式の48Vマイルドハイブリッドを備えた、あのモデルです。

・・・と、試乗インプレの前に。

ざっと展示車を見た感想から行きましょうか。

展示されていたのは、最新のディーゼルエンジンOM654にリプレースされた、C220d アバンギャルド。
パッケージは、レーダーセーフティとレザーエクスクルーシブが付いていました。


まずは、エクステリアから。
やはり、非AMGラインのエクステリアデザイン、特にフロントフェイスはまとまりがよくなりましたね。
サイドビューは大きな変化なし、リアビューはテールライトデザインが洗練されたかなって感じです。
いずれにせよ、デザインの中でもウェイトの大きいフロントマスクが、非AMGラインでもまとまりがよくなったことは実際に見てもよく分かりました。


続いて、内装。
展示車はレザーエクスクルーシブパッケージだったので、メーターはフル液晶なそれでした(後述するAMGラインの試乗車はアナログメーターでしたが)。
インフォテインメントディスプレイは横長になって、視界の邪魔になりにくく、かつ地図などはより見やすくなっています。
ハンドルのボタンはUI的にはいいのかも知れませんが、ちょっとオモチャっぽい印象でした。


個人的に最も萌えたのが、こちら。
最長約650m先まで照射できるウルトラハイビーム付きの、マルチビームLEDヘッドライト。
この横に刻まれた記号的なそれ、本当に萌えます。
このヘッドライトで、ご飯三杯はいけますね(笑)



さてさて、次はいよいよ試乗した感想です。
冒頭に記載のとおり、試乗車はC200 (W205) のAMGラインでした。

ちょっと諸事情あって時間が押し押しだった&雨天のため、写真は撮れませんでした。
また、先述の通りC200の試乗が引く手あまただったため、15分程度の街中の試乗のみでしたので、よく分かっていないところもあるかもしれません。
なので、分かるところだけ書くことにしますw

まず特筆すべきは、その静粛性。
遮音が徹底されていることもさることながら、BSGが一役買っているのもありますね。
というのも、セルモーターでなくBSGで始動するので、アイドリングストップからの回帰時にするっとエンジンが回っている感じなんです。
エンジン自体も静かですが、このアイドリングストップからの無音の回帰も相まって、本当に静かだな~という印象でした。

そして、BSGということで気になるのが、実燃費。
前の方がフルアクセルやら低速ちんたらやら色々なシチュエーションを街中で試されたようで、直近のオンボード燃費は10.2km/Lでした。
ただ、そんな悪条件な走行状態でも、10km/L出ているって素晴らしいですよね。
なお、その方が乗る前のオンボード表示は概ね14km/L前後だったようですが、街中の試乗でこの数値は上出来でしょう。
1.5リッターという小排気量もあるのでしょうが、やっぱりBSGは実燃費にかなり貢献しているようです。

また、BSGによってシフトチェンジ時に回転合わせがあるとのことでしたが、9速ATの躾が元々いいのも相まって、シフトチェンジのそれは本当にスムーズです。
下手なCVTよりもよっぽどスムーズですし、エンジン音がほぼ聞こえないくらいの静粛性もあって、本当にウルトラスムーズな印象。

とは言っても、これらの裏返しで「クルマを操っている感」は3シリーズ (F30) よりも薄いですね。
もちろん、アクセル・ブレーキ・ステアリングのそれぞれのレスポンスや操舵感は悪くないですし、相応にぶん回すこともできそうですが(これは想像です)、なんというか情緒に訴えかけるそれが少ないというか薄いというか。
たまに聞く、メルセデスは点から点を安全安心に移動する乗り物、BMWはずっと運転したくなるクルマというのは、こういうことなんだなって腑に落ちた感じがします。

それより気になったのが、極低速からのアクセルワーク。
2車線の中央分離帯のある道路の右側車線を走行中、前の車が分離帯の切れ目から右折するため急減速した際、左車線の合間にスムーズに割り込もうと加速したときの出来事ですが(50km/h程度から15km/h程度に減速してから40~50kmへ車線変更しながらの再加速時)、アクセルを踏み込んでもすぐにスッと加速してくれずに、ワンテンポおいてグンッと唐突に加速したんですよね。
おそらく安全面に振った思想(メルセデス特有のもっさりスタートもそうですね)が裏目に出たんでしょうけど、なんだか躾の悪いターボラグみたいでちょっと頂けませんでした。

というわけで、ネガな部分はどちらかというと「走るぜ!」って感じの分野かなと思います。
それ以外は、安全装備などはEセグをも喰わんばかりの充実っぷりですし、夜間に頼もしいマルチビームLEDヘッドライトまで装備され、さらに静粛性とウルトラスムーズで街中14km/Lを実現するBSGまで搭載されているCクラスは、やはりAMGラインではないアバンギャルドがベストバイだなと確信しました(フロントマスクが良くなったのが何より大きいのですが)。
言い方は悪いのですが、見た目だけスポーティでもしょうがないですし、それを求めるなら3シリーズ(若しくはジャガーXE)でしょってのが、個人的な感想です。

あ、あと強いて言えば、フロントカメラ(360度カメラ)が無いのは少し残念でしたね。
本国だと、標準装備なのかカタログに写っているのが見えたのですが、日本ではオプションでさえ選べないという。
Dセグとはいえフロントのノーズが長いので、標準で付けてほしいなって思っていたのですが。
ここも、少しだけですが残念でした。



と、いったところで。
大したことは書けていませんが、率直に感じたことを書かせて頂きました。

最後に、お忙しい中あれこれ対応してくださったディーラーの方に謝意を述べて終わりたいと思います。
(※ 実はちょっと色々あって、あれやこれやと機転を利かせて手配してくださったのですm(_ _)m そのおかげで試乗できたので、本当に感謝しております!)


んでは!





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