2018-10-14

M4 Competitionに試乗したけどBMWはベーシックモデルこそ真価ありということに気付いた話

少し前に、マイディーラーで企画くださったMモデルの試乗会。
M2、M4 CP、M5、M6がラインナップされており、何台でも乗っていいとは言われていたものの、私が申し込んだのはこれ一台のみ。

普段乗っているF30dMと同じDセグで、量販モデルではその頂点に位置するM4 Competition(略してM4 CP)。
具体的に何がどう違うか体感してみたくて、だけど他のモデルに乗ることでその乗り味を忘れるのも嫌なので、これ一台のみとしました。

そんなM4 CPの試乗を通して感じたことを、率直に書こうと思います。


こちらですが、友人(というより先輩といった方が正しいか)と一緒に試乗させてもらいました。
ですので、私が運転しているときは友人が後席に、友人が運転しているときは私が後席に、といった感じでの試乗でしたので、Mモデルにしては珍しく後部座席の座り心地・乗り心地もチェックすることが出来ました。

そんな後部座席ですが。
平面的な広さは思ったよりもありましたが、いかんせんクーペのため身長182cmの私はセンター付近に体を少し傾けるか屈み気味で乗るかのどちらかな感じでした。
座り心地としては、やはりリアの脚の固さとあの豪快なマフラー音をずっと聞き続けていると思うと、長距離はなかなかつらいものがありそうです。
なので、M4 CPの後部座席に人を乗せるというのは、エマージェンシー的なシーンに限定されるような気がします。

と、思わぬところから入ったインプレですが(笑)
肝心の運転し心地について書きましょう。

まずもって意外だったのが、思ったよりもかなり普通に運転できるところ。
アクセルもハンドリングも、まったくピーキーな感じがしませんでした。
ただしブレーキに関しては、足をそっと添えただけで普段乗っているF30dMの多少踏み込んだくらいの効きがあって、慣れが必要でした(さすがセラミックといったところでしょうか)。
それ以外にも、オンボード燃費が10.2km/Lというのも、こんなに高性能なのにまるで普通のDセグだなという印象でした。
冗談でインストラクターの方と「通勤でも使えそうですね♪」なんて話しましたが、使い勝手といい燃費といい、あながち冗談ではなく普通に通勤車にできそうです。
もっとも、値段がサラリーマンのそれからはかけ離れていますが(苦笑)

続いて、特別に用意されたコースでフルアクセルを試しました。
レブリミット付近で奏でるクァァァァァンンンというやや甲高めながらも野太いエキゾーストノートが何とも心地よくありつつ、身体はシートにベタッと押し付けられ、さすがはMモデルの中にあってコンペティションという冠が付けられているといったところ。
そこからのブレーキも申し分なく、スーッとその速度域からは考えられないくらいしっかり効きますが、それがあまりにも普通に感じてしまうところがポテンシャルの高さを垣間見せてくれました。

続いてはS字コーナーを試しました。
これはまあ、曲がる曲がる。
しかも、結構なスピードが出ていても、です。
下手くそな私は普段より多少速い速度でビビりつつ突っ込んでみましたが、元レーサーな友人は結構攻めているのが印象的でした(笑)
そのコーナリングを後部座席で体感もしたのですが、後部座席でもコーナリング性能の高さが分かるほど、よく曲がってくれていました。

そんなこんなで、その名に違わぬ、そして数字的にもトップクラスのスペックを有することをまざまざと見せつけてくれた、M4 CP。

でも感じたフィーリングは、BMWそのものだったな~という印象が、実は強かったんですよね。
語弊を恐れずに言えば、ベーシックモデルである320dもトップエンドたるM4 CPも、同じDセグという範疇の中で感じるフィーリングの良さは、実はそう大きくは変わらないというか。
アクセルもブレーキもハンドルもすべて自分にシンクロするあの感じ、コーナリングでロールしながらもそこから粘ってグッと踏ん張りながら曲がるあのフィール、フル加速させれば必要十二分な速さとそれをどのようなエンジンでも各々エグゾーストノートで演出してくれる高揚感。
もちろんMの方がすべてで上回ってはいますが、まるで別世界という感じではないんですよね。
次元こそ違うものの、でも同じ世界を味わえているんだと思うんです。

Mモデル乗りの方にお叱りを受けそうですが、個人的には、よっぽどサーキットを走らせたりなどの用途がない限り、本当に320dなり320iなりのベーシックモデルで必要十二分だということを再確認させてもらった感じがします。
逆説的ではあるものの、それが率直な感想なんですよね。


しかし、よくよく考えると、BMWってやっぱりすごいメーカーですよね。
だって、ベーシックモデルであっても最高峰のMモデルであっても、同じ世界観をこうやって表現できるんですから。
改めて、その奥深さを知ることが出来て、本当に良かったです。

それにしても、、
すっかりBMW沼にはまったぞw


んでは!





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