2017-01-24

BMW 3シリーズ(F30)、後輪駆動(RWD, FR)でもツルッツルに凍った坂道発進で楽勝だった件 ~それで浮かれてドリフトした結果・・・~


昨晩は、かなり冷え込みました。
残業を終えて会社の駐車場から出る際、少しのブレーキでスーッと滑ったことから、これはかなりいいシチュエーションだな~と思いました。

そう。
前回の雪道レビューで試せなかった、凍結路での坂道発進を試す又とない絶好の機会だったからです。

※画像はイメージです(出典:http://15.pro.tok2.com/~satoubin/fuyumiti-005.htm




私が帰ったその頃は、おそらく凍り始めの最も滑りやすい状態。

ほとんどの方が知っておられると思いますが、凍り始めの路面ってなかなかよく滑るんですよ。
冷凍庫で製氷された氷で考えるとわかると思いますが、冷凍庫から取り出したてのキンキンに冷えた状態って滑らないでむしろ手にくっつくくらいなのに、溶け始めて表面に水気ができるとツルツル滑るのと同じ原理ですね。
つまり、凍った路面が滑るのではなく、凍った路面の上にある水膜が滑らせるんですよね。

そんなわけで、凍り始めってのは氷の上にいい塩梅に水膜がある状態で、かなり滑りやすいんです。

といった感じのよく滑る状況で、後輪駆動(RWD, FR)なBMW 3シリーズで実施した坂道発進の実験。
さらに過酷な状況で挑むべく選んだロケーションは、こんなところです。
  • 勾配10%程度の急な坂道(スリップして登れない車のために融雪剤が道路脇に用意されている)
  • 信号機のある交差点、かつ待ち時間が長い(交差点を待っている間にタイヤの熱で凍結路の表面が溶けてより滑りやすくなる)
  • 左折時のコーナリング角度が鋭角(70度くらい)となる変則的な十字路(ハンドルを110度くらい切って小回りに曲がる必要があり、もちろんここも勾配が10%近くある)
といった感じで、私が知っている限りで最もシビアな坂道発進となる場所です。
詳しい場所は言えませんが、大抵大雪になると、ここを抜け道に使おうとしたトラックなんかが登れなくなっているような場所だったりします。

実は、こんな時に備えてこのロケーションを選定済みでした(笑)


そんなこんなで、いざ出陣。
敢えてしっかりタイヤを温めて、信号待ちの間の氷の解け具合がいい感じになるよう臨みました。

で、先ほど書いたその場所へ。
信号のタイミングを見計らい、赤信号に変わるまさにそのタイミングで、一番先頭でなおかつ最も勾配がきつい位置にスタンバイさせました。
もちろん、鋭角コーナーを小回りしながら登るべく、左にウインカーを出して待ちます。

そうしたところ、ちょっとした誤算。
後続車が後ろにピタッとくっついたではありませんか(汗
背水の陣ならぬ背氷の陣。。
こりゃ、マジでヘマできんなってちょっとドキドキしたのはここだけの話ですw

長~~い赤信号がようやく終わり、青になっていざ発進!
この長~~い赤信号の間に、さぞタイヤの下はいい塩梅に滑りやすい環境を作ってくれたことでしょう。

アクセルを軽く踏んだところ、案の定DSC(Dynamic Stability Control、横滑り防止装置)が作動します。
ですが、後輪が少し空転して多少横に流れたものの、わりかしすんなり発進できました。
その発進までに手間取った時間(タイヤが空転した時間)は、おそらく1秒に満たない程度だったと思います。

その後すぐに差し掛かる登りながらの鋭角な左コーナーでは、思い通りの走行ラインを十分狙えてたので敢えて軽くリアを流してカウンターを当ててみましたが、ほどなくDSCがしっかり介入してくれて何事もなかったかのようにサラッと登れました。
氷ったシビアな路面でも駆け抜ける歓びを味わえるなんて、さすがBMWです。

で、ルームミラーを見ると背氷の陣にしてくれた後続車が、えらくのんびり発進していました(笑)
その後続車がどんな車種かまで分かりませんでしたが、きっとあのツルッツルの坂道での発進に手こずっていたのでしょう。

というわけで、BMW 3シリーズは後輪駆動(RWD, FR)でもツルッツルに凍っている勾配が10%程度もある急な坂道で、鋭角のコーナーを小回りしながら普通にゼロ発進できるということが証明されました。
なお、この前提条件として良いスタッドレスタイヤを履いていなければならないのは言うまでもありません。


そんなわけで、すっかり気分が良くなった私。

これまたこんな日のために狙っていた人気のない駐車場へ向かい、DSCオフ!
もちろん、やることは一つしかありません!

ドリフトしまくる!!
これ、凍ったら絶対にやろうって思っていました。

そんなこんなで、ある程度の速度から王道的なドリフトに持ち込んでみたり、ゼロ発進からぐるぐる回してみたり、あれこれ試しまくりました。
オマワリさんと家族(特に妻)には見せられない画ですw

で、どんどん調子に乗って、↓こんな感じ↓でぐるぐる回り続けた結果。。




酔いました(爆)
これから帰って晩酌だというのに、お酒を飲む前から別のことで酔っちゃったのです(苦笑)

おかげで、帰ってからの晩酌はお預け、ご飯もあまり捗らず。
残業を終えて帰って食べる、夕飯と晩酌が何よりの楽しみなのに。。
まあその分、坂道発進が大丈夫なことを身をもって証明出来たり、ドリフトで楽しみましたからね~。
良しとしましょうか。


あ、ちなみに私、レース経験とかまったく何もありませんが、そんな私でもドリフトの際のコントロールはすぐに出来るようになりましたよ♪
さすがBMW 3シリーズ、この辺の出来は素晴らしいものがあります。
よく、重量配分が・・・というくだりを見かけますけど、BMWは静的な前後重量配分ばかりでなく、動的な重量配分も素晴らしい何よりの証拠なんでしょうね。

なお、今回のドリフトはあくまで車両感覚を養うもので、周囲の安全をしっかり確認した上で私有地内にて行ったことです。
悪しからず。


んでは!


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