好調メルセデスの一つの理由に、ここ最近のデザインがあると思いますが。
それに安泰せず、次なるデザイン言語を模索していたようで、それが発表された模様です。
その名は「美学Aコンセプト」。
翻訳せずに転載するならば、"Aesthetics A Concept" とされているものです。
なかなか官能的ですよね。
フロントマスクでは、ボンネットの有機的な立体感のあるラインと形状が変わったグリルが、より迫力を増しているように思います。
サイドビューに関しては、ヘッドライトからテールライトまでなだらかな弧を描きつつ伸びているショルダーラインが、より流麗さを増しています。
このデザイン、今後3年間で8車種以上に影響するようで。
その中には、Aクラスセダンや次期CLAなどもあるようです。
で、この路線ってあれですよね。
かつての飛ぶ鳥を落とす勢い時代のアウディ(和田~シルヴァ時代)のそれですよね。
現デザイナーのリヒテは、シルヴァ時代のそれを「先進的でなく洗練されていなかった」とほぼ全否定ともとれる発言をしたようですが、個人的にはあの路線を継承していた方が良かったと思います。
あまりにも急すぎるデザイン変更で、少なくとも日本においてはアウディファン(とは言っても見た目だけでファンになった私のような「にわか」がほとんどでしょうけど)がどんどん逃げていますしね。
メルセデスはその点アウディより上手で、元々のエレガンスでゴージャスだった雰囲気にそれほどの影響を与えずに、他の要素を融合させていってますよね。
しかも、元々の要素も洗練させつつ、他の要素もアレルギー反応が出ないように上手にそれに取り込んでおり、その辺りのデザイナーの手腕は流石だなといつも感心します。
そんなわけで、かつてアウディが目指した路線を上手に取り込みつつ、急すぎるデザイン変更に失望したにわかアウディファンを上手に拾いにかかっているのがメルセデスであり、この「美学A」によってその流れは加速しそうです。
そんなこんなで発表された、新デザイン言語である「美学Aコンセプト」。
その第一弾となるであろう、Aクラスセダンや次期CLSのプロダクトデザインがどうなるか、楽しみに待ちたいと思います。
んでは!