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2016-10-18

【乗換実録②】さらばA4、そしてアウディ。また逢う日・・・は来るのか?

クルマは乗り物であると同時に、生活の道具であり、頼りになる機械でなければならないというのが持論です。
乗り物としての性能・安全性・楽しさばかりでなく、生活の道具としてある程度の機械的な信頼性がなければ、と考えています。
(都会の方には理解し難いでしょうが、地方都市以下の田舎ではクルマがないと社会的な死を意味しかねません。)

クルマの中でもっとも大切なメカニカルな部分って、エンジンとトランスミッションですよね。
それがいつどうなるか分からない、爆弾搭載機だったら?
そんなので通勤したくないし、家族を乗せて出かけたくないですよね。
・・・そう、これは手放したA4のこと。
乗り換えを決断するに至った、出来事でも書こうと思います。


いや、これまでもそれがなんとなく頭ではわかっていたんですよ。
この年代のアウディは、エンジンもトランスミッション(Sトロニック)もトラブルメーカーだって。
一般的なメンテでは足りず、かなり神経と時間と費用を使うってね。

ですが、あと3~5年位なら誤魔化し誤魔化し適当でもなんとかなるかなって、どこか楽観的だったんです。
昨年、エンジン内部を徹底的にキレイにしましたし。
(※現在その記事を含むメンテ・カスタマイズ情報等は買取店様の要望で非公開にしております。)

しかし、そんな楽観的観測を打ち砕くことがありまして。

・・・まあ、私も悪い部分はありましたよ。
通勤片道3kmというシビアコンディションで使用しながら、1年近くオイル交換していませんでしたし。
ちなみに10,000km又は1年以内に交換すればよいVW/Audi 503承認オイルを入れておりましたので、シビアコンディションであっても5,000kmで交換すればいいだろうと考え、前回のオイル交換から5,000kmに達する見込みの今月中に交換の予定ではあったのですが。

・・・昨年徹底的にメンテしたこともあり、多少ラフにしても大丈夫だろうと思っていたんですよ。

・・・ところが。
ある日起きたのが、これ。
分かります?
スパークプラグの電極が溶け落ちています。

おそらく、燃焼室に上がったオイルが電極に付着してそれにもろに着火し、溶融につながったものと思われ。
その原因は多分、エンジンオイル内のスラッジが多すぎて、燃焼室でキレイに燃えることができなかった(というか蒸発しなかった)からじゃないかなと推察しています。
あ、アウディの一部エンジン(特に2010年前後のもの)は、エンジンオイルもシリンダー内で一緒に燃やして走る設計になっています。

で、ミスファイアを免れたシリンダーのスパークプラグも、このありさま。。
オイルべっちょり。。
これもスラッジ濃度があり過ぎたことで、燃え切らなくて(蒸発しきらなくて)付着しているんでしょう。
仕方ないので、電極が完全に逝ったスパークプラグのみ予備の物に取り換え、「とりあえず」走れる状態にしておきました。

で、翌朝直ぐにディーラーに直行し、見てもらったところ。。
「エンジンって言うより、Sトロニックのクラッチがジャダー出してますね。交換コースの症状です。」
との見解。
う~~ん、調子が悪いのはエンジンなんですけど~って内心思ったりしたもんです。

そう思いつつ、エンジンにSトロニックにというフルコンボのあまりのショックに、そのディーラーに展示してあった認定中古車や新車のQ3なんかを見積もってもらうようお願いしておきました。
なぜかアウディのどの車を見ても心は踊らなかったのですが、万が一のことを考えておいた方がいいなと直感的に思い、そんなお願いをしたのです。
その際、A4の下取りやファイナンス的な要望もし、それらをセットで見積もりに盛り込んで、メールで出すようお願いして帰路についたのですが。。

帰り道でもやはりエンジンの調子がおかしい。
これ、Sトロニックじゃないよな~って思いつつ、ちゃっかりBMWに寄ってX1 18d xDriveの見積りなんかを下取り・ファイナンス入りの見積りを出してもらって帰ったんですが(笑)
(実はこれが乗り換えに本気で動き出すきっかけになるとは、この時は知る由もなかったのですが。)

家に帰って、とりあえずエンジン内部をフラッシングして新油にしてみたら、A4の不具合はそれっきり収まりました。
というか、むしろ快調。
結局、エンジンオイルが劣化していた(スラッジが多すぎた)のが原因だったんでしょう。

やはりエンジン内がスラッジまみれになる2010年式CDNエンジンは、エンジンオイルを神経質なくらいこまめに変えないといけないようです。
個人的には、シビアコンディションであれば3~6か月又は2,000~3,000kmで毎回オイルフィルター込みで交換、2回に1回はフラッシング、10,000km毎程度でスパークプラグを交換するくらいでないとトラブルが出やすいように思います。

チョイ乗りが多い&ズボラな私からすれば、本当、手間とお金がビンテージ並みにかかる先進メーカーって感じですw
注)長距離をよく走る方には該当しませんし、こまめなメンテが苦にならない方にはどうってことないんでしょう。私のライフスタイルや性分に合わなかっただけです。

結局、Sトロニックは調子が悪いわけでもなく、ごくごく普通に走れたりするわけで。
まあ、それとていつ逝くか分かりませんけどね。
この年代のアウディ、エンジンばかりでなくトランスミッション(Sトロニック)も問題ありありですから。


で、ふと思った事。
ディーラー、何見てたんだろ??まあ、見ているのは人間だからしょうがないか~って思ったりもした矢先。
頼んでいた見積りが、アウディディーラーから届きました。

で、その見積もりを見て超絶に驚愕しました。
値引きなし、盛り込むべきファイナンス情報が抜け抜け。。
挙句、A4の下取りが5万円。。。

もうね、絶句レベル。
というか、絶縁状かなと思いましたよ、これw
その後、フォローの電話もないし。(2日後にかかってきました。出なかったけど。)

確かにオイルは普通のやつより減りが早いし、最も車両の状態が悪いときにも見せていましたからね~。
でも、ちょっとこれはないよなと。

そもそも、オイル減りに対するアウディ(Audi AGもアウディ・ジャパンも)のスタンスはこうです。
  • 取説にはエンジンオイルが減る旨記載してある
  • エンジンオイルは減ったら補充すればよく、MMIでエンジンオイルレベルはいつでも確認できる
  • 短距離走行が多い場合にはエンジンオイルが多く減るケースもあるが、それはユーザーの使い方がアウディに馴染まないからだ
要するに、品質の悪さのツケをユーザーに払わせているんですよね。
これ、本国での各種情報やAJに対する直接の問い合わせ結果を総合して、客観的に書いています。
また、国交省の不具合通報窓口でなぜリコールや改善命令にならないのか確認しましたが、人命や事故に直結するようなものでなく、ユーザーのメンテナンスで補える言わば「品質の問題」ゆえ、国交省として介入するような事案にならないとの見解でした。
なお、これらの情報はだいぶ出回っていると思いますので、自動車業界では2010年前後のアウディはやばいってのは定説なんでしょうね、きっと。

でも、そんな商品を扱っておいて、ディーラー自ら『5万円』とはよく付けたもんだ。
買取店などの他所では、上記認識下でも一超え(ひとこえ※)してましたよ?

※具体額は伏せますが、そう高くはない範囲での一超えです(苦笑)


まあ、それは置いておきまして。

結局、少しでもメンテを怠るとエンジンが逝きそうになり、トランスミッション(Sトロニック)もいつ逝くか分からない爆弾を搭載し、挙句ぐでぐでな対応のディーラー。
辟易とするとは、まさにこのこと。

そんな色々が重なった時に、ふとBMWでもらった見積もり(X1 18d xDrive)に目をくれたら、きちんとした査定額(下取り額※)が載っているではないか!
しかも、X1の車両価格には若干の値引きもされていました。(出たばかりなので大した額ではないですが。)
気が利くもんだな~と、感心したものです。

でも、さすがにX1 18d xDriveの新車は無理だよな~なんて思いつつ。
そのBMWディーラーの認定中古車をWEB上で見てみたら。。

あるでわないか!!
F30でお手頃なのが!!!

3シリーズセダンの320i xDrive、2012年式、5.2万km、アルピンホワイト、Mスポの認定中古車。
多少距離いってますが、これが車検も保証も1年付きで総額250万円で出てるんですよ!

で、これを早速見積もり取って抑えてもらうことに。
あとはあれこれ手続きして、とっとと買ってやる~って思っていたのですが。

この後、とんでもないことが起こります。


・・・が、長くなったので。
次回に持ち越し(笑)

んでは!