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2017-10-17

【追記あり】神戸製鋼(KOBELCO)の不祥事についての雑感と、納入先にBMWがあるのかないのか的な不安と。

【初稿@2017/10/15 18:08】
情報の種類や発信方法、そして速度が飛躍的に高まったことで、神経質になると同時に誤魔化しのきかない社会になっている昨今ですが。
これまで勤勉で真面目、そして妥協のない品質を実現するものづくりが何よりの売りだったはずの日本企業の不正が相次いで明るみに出ていますね。

かかる中、またしても本邦発の不祥事として、神戸製鋼(KOBELCO)が鋼材等の強度データを改ざんしてきたという事件が明るみに出ました。
今日は、そんな日本人として恥ずべき事件について、ネタにしてみたいと思います。


この事件でまず思ったのが、もはや日本人って勤勉でも真面目でもなくなったと、世界から見られるんじゃないかってこと。

だってここ最近、この手の悪質な不正・不祥事が相次いでいるじゃないですか。
ここ3年以内のものだけでも、タカタのエアバッグ不誠実対応、東洋ゴムの強度偽装、旭化成の杭打ちデータ偽装、東芝の不正会計、三菱の燃費偽装、日産のやっちまった無資格検査、そして神戸製鋼のこれなど、かなりの数に上ります。

ちょっとこれ、多すぎやしませんか?
海外も含めてこの時期でインパクトが最も大きかったのはVWディーゼルゲート事件なんでしょうけど、国別不祥事ランキングをつけたら日本は先進国でぶっちぎりのワースト1位でしょうね(苦笑)

さらに思うのが、それらの不祥事に対するフォローアップがお粗末だということ。
大抵、情報を小出しにしてずるずる追及され、さらにボロが出て周囲を疑心暗鬼にさせ、そしてどんどん自社の首を絞めることになるという。

今回の神戸製鋼もそうですよね。
当初の納入先は国内外で200社とされていたところ、舌の根も乾かぬ内に不正に関与した子会社が増えてその影響は海外含め500社以上に拡大しています。
この辺、当初の速報的な発表の際に可能性として言及しておくべきだったように思います。

こうなると、まだ何か隠しているんじゃないかって疑念を持たれるわけで。
2回目の発表時に株価が下がったのは、まさにこれを表していると言えます。(悪材料出尽くしと見られれば株価は反発するはずなので。)

で、これはこれとして、この辺で切り上げまして。


個人的な関心事は、神戸製鋼の納入先にBMWが含まれていないかということです。

一応、私なりに調べた限りでは、日経新聞が欧州自動車メーカーで神戸製鋼の納入先として独ダイムラーと仏PSAの名前を上げていましたが、両社ともこれを否定しているので真偽は不明。
他のWEBニュースなども調べた限り、この2社以外の欧州自動車メーカーの名前は出てきておらず、BMWは2輪も4輪もどこにも出てきていませんでした。

とりあえずは一安心といったところですが、結局、先述の通りまだ何か神戸製鋼が隠しているとしたら、事態は分かりませんよね。

この辺が日本企業の不祥事対応で、嫌な感じがするところなんですよ。
タカタのあれがそうだったように、ずるずる後出しジャンケンしてくるような気がしてしまうのです。
そもそも、こんな短期間で2回も記者会見して、その内容があっという間に大きく拡大しているなんて、最低限、多少の情報はある程度得ていた可能性は高いと思うからです。


そんなわけで、いずれの観点も何ともスッキリしない感じですが。

結局のところ、神戸製鋼が洗いざらい全部吐いてくれればそれでいいんですよね。
そうすることが最も誠実であり、最も聡明だと思うんです。

納入先の守秘義務が…と言っているようですが、納入先だって自分たちがデータ改ざんの対象の製品という認識があるんでしょうか?
そもそも全容が把握できないくらい、ずさんな管理体制だったりガバナンスがデタラメだったりということなんでしょうか?
それとも、ただの逃げ口実?

もうね、これ株主が投げ売りするの分かるわ(苦笑)
経営層以外の従業員も、本当に気の毒。(ただし不正に積極的に関与したヤツはもちろん除く。)


う~ん、日本企業、大丈夫か?
う~ん、、BMWは本当に納入先じゃないのか?

この二つの間で、しばらく私の心が揺れ動いてそうです。。
すっきりしませんが、この辺で。


んでは!


【追記@2017/10/17 12:28】
産経(サンスポ)の記事によれば、BMWは「神戸製鋼の問題による影響は受けていない」と、自社への影響を真っ向から否定したようです。
中国の合弁会社が神戸製鋼製のアルミを使っているのは事実のようですが、これに対しても「品質の問題はない」と言ったとか。
そうは言っても、『品質の問題がない』のがどの程度のレベルなのか気になりますが。。(メーカー要求品質の通りに仕上がっているのか、強度が担保できる品質を満たしているに過ぎないのか等。)
ひとまずBWMが言っていることを信じて、必要以上の心配はしないようにしようと思います。





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