思えば、昨年の秋ごろに乗りに行こうとしている矢先に前車アウディA4アバントがトラブり、その後BMW 320dに乗り換えてしまってなんやかんや乗れずにいました。
BMW 320dに乗り換えてしまったものの、やっぱり気になるクルマは乗っておきたい(そもそもこのメーカー未経験)といったことから、しばらく乗り換える予定もないのに試乗させていただきました。
そんな寛容なジャガー・ディーラーに感謝しつつ、試乗記を書いてみたいと思います。
まず乗ったのは、ジャガー XE プレステージ(クリーンディーゼル)。
普段乗っているBMW 320dともろに競合する車種ですね。
といったわけで、BMW 320dとの比較を中心に試乗記でも書こうと思います。
実際、今乗っているBMW 3シリーズはガソリンもディーゼルも何度も試乗させてもらっていましたが、所有して気付くことって山ほどあるんですよね。
なので、試乗で気付いたファーストインプレッション的なことを、思いつくまま箇条書きする程度でちょうどいいかなと。
そんなこんなの、ジャガー XE プレステージ(クリーンディーゼル)試乗記です。
【走行・静粛性・取り回し編】
- 低速域での扱いやすさはBMW 320dの方が上に感じた。ジャガーXEの2.0リッターディーゼルは出足が重たい気がした。エンジンというよりも、8ATのセッティングによるところのように思う。
- ハンドリングや足回り、ブレーキなどのドライブフィールはBMW 320dにかなり近かった。BMW 320d同様、重厚感と軽快感や、スタビリティな面とトリッキーな面といった二律背反的なことを高次元でバランスさせている。さすが意識して作られたことだけのことはあるけど、ジャガー初のDセグでBMW 3シリーズに負けず劣らずのドライブフィールを実現するって素直にすごいと思う。
- シフトモードやドライブコントロールを変えて豹変するのが面白い。Sモード+ダイナミックでのゼロ発進はかなり刺激的だった。反面、Dモード+エコのネコ足な乗り心地は至極快適だった。
- 静粛性はジャガーXEの方が完全に上だった。乗っていて本当に静か。特にエンジン音は中も外もかなり抑えられており、言われなければディーゼルって分からないくらい。その反面、Sモード+ダイナミックにしてもエグゾーストノートが盛り上がりに欠け、そういうモードの時はもう少し賑やかでもいいように思った。
- アイドリングストップからのエンジン再始動が、とっても躾が良い。BMW 320dのドルンッ!ブルブルッ…って感じの振動や音がなく、先述の静粛性と相まって、ジャガー XEの方がワンランク上のクルマに思えてしまった。
- 見切りの良さや取り回しに関しては、慣れの問題があるにせよBMW 320dの方が上だと思う。特にレーンチェンジや右左折時に行う周囲の状況確認の際、BMW 320dよりも死角や見づらい箇所が多い気がした。
【インテリア・操作性編】
- 運転席含む前席は、かなり低くしないと頭が当たった。したがって着座位置はBMW 320dよりも低い。(ちなみに私の身長は182cmです。)
- 後部座席は思っていたよりも狭くなかった。ヘッドクリアランスは身長182cmの私でこぶし半分程度で、あのルーフラインから考えるとよく出来ているな~って思える。レッグスペースは、前席を相応の位置に合わせて乗り込んでみたけど、こぶし半分~1個分程度で比較的余裕があった。
- インテリアはBMW 320dより好み。特に、ダッシュボード上のフロントガラスの付け根から前席のドアノブ手前までぐるっと囲ってあるアレ(名前忘れたw)が、前席に広がりと立体感を与えてすごくいい雰囲気だった。また、全体的に華美過ぎずマテリアルに頼りすぎずにセンス良くまとめてきているのが、何よりツボ。
- インコントロール・タッチプロが、見栄えも操作性もいい感じだった。ちなみにMY2018から、
日本でもCarPlay/Android Autoに対応するようになるらしい。誤情報でしたm(_ _)m 既にランドローバーの一部車種に備わっている、コネクティビティやアプリが使用可能なインコントロール・タッチプロが、MY2018から装備されるらしいですね。 - 各種スイッチ類の操作性が非常によく、ユーザーインターフェースがしっかり考えられているなと感じた。直感的に操作できるので、初めて乗ったクルマにもかかわらず走行中のスイッチ類の操作も迷わずできた。
【エクステリアとか】
- スタイリングは、生で見るとなおカッコいい。立体感のある形状のせいなのか、写真で見る数倍カッコよく見える。やっぱり実車確認に限る。
- 写真で見るとRスポーツやSのスポーティーな感じの方ががカッコよく見えるけど、プレステージもワイド&ローでスポーティーさがありつつも上品でとってもいい感じ。
【総評】
想像していた以上に、いいクルマでした。
というか、先にも書いた通りBMW 320dをベンチマークとして開発されたのがヒシヒシと伝わってくる感じで、ジャガー初のDセグメントでありながら、その完成度はかなり高めです。
特に、高い静粛性、デザイン面の秀逸さ(内外装いずれも)、ユーザーインターフェースに配慮したスイッチ類などなど、BMW 320dよりも上だなって感じる面が多々あったのは正直驚きでした。
しかし、肉薄する仕上がりを見せつつも、やはりスキのなさで言えばBMW 320dの方が上かなって思います。
特に、低速走行時の扱いやすさや直感的な見切りの良さはBMW 320dの方が上で、そういう痒い所への手の届きっぷりでは、ジャガー XEはまだ粗削りな面もあるのかなといったところ。
とは言え、(何度も言ってしまいますが)ジャガー初のDセグでこの仕上がりですから、ここまで作り込んできているのって、よほど気合を入れて世に出したモデルなんでしょうね。
そんなわけで、個人的にはマイナーチェンジでさらに良くなることを期待しています。
また、300PS/400Nmの新型2.0リッター4気筒ガソリンエンジン搭載モデルも期待度高しですね(日本に入るか不明だけど)。
そんなこんなのジャガー XE プレステージ(クリーンディーゼル)試乗記でした。
次回はもう1台試乗した、ジャガーFペースについて書こうと思います。
乗ったのは、3.0リッター6気筒スーパーチャージャーのモデルでした。
お楽しみに♪
こちらにアップしました!
んでは!
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