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2015-08-09

アウディ A6アバント 2.8FSIクワトロ MY2014(4G前期)試乗記 ~2日間たっぷり乗ったレビュー~

A4avが9万kmを超えたので、お約束のウォーターポンプを交換しました。
で、その際借りた代車がこちらのA6アバント2.8FSIクワトロ MY2014(4G前期)です。

「A」というベースモデルの中で最後のNAエンジンとなるこちら、堪能させてもらったのでその感想でもまとめてみたいと思います。
(長いよ。)





【ボディサイズ】
まずはじめに、Eセグを買いたいけどどうしよっかなって感じの時に一番気になる大きさから書いてみようと思います。
比較対象はDセグであるA4アバント(B8)。

まずは公称サイズから。
A6アバントは、全長4940mm×全幅1875mm×全高1495mm、ホイールベース2910mm、前トレッド1625mm/後トレッド1615mm、最小回転半径5.7mです。
A4アバントは、全長4705mm×全幅1825mm×全高1465mm、ホイールベース2810mm、前トレッド1550mm/後トレッド1540mm、最小回転半径5.5mです。

我が家の車庫における比較画像です。


A6はやっぱりデカかったんですが、意外に車庫にすんなりと入ったんですよね。

前面道路が狭隘なんですが、車庫入れは1回の切り替えしでOK(慣れれば一発でいけるかも)、車庫出しは一発で出せました。
車庫入れ&車庫出しは、A4と比べて感覚的な差はあまりなかったです。

後ろの方はギリですがポーチに当たらずに収まりました。

前も境界ツライチで収まりました。

ドア全開状態でも、ギリギリセーフな感じでした。

結論としては、A4が入ればA6も何とかなるってことです。
ただまあ、実際に細い路地とかは億劫度が増すことは間違いないんでしょうけど。


【乗り味】
ハッキリ言いましょう。
A4の2.0TFSIと比べてかったるいです(笑)
加速もコーナーもブレーキも、すべてそんな感じでした。

まあ、キャラクターの違いもあるんで一概には比較するものではないのでしょうが、じっくり乗ってみて改めてそのまったり感に驚いた次第です。

まずはスペックで比べましょうか。
A6アバントの方は、2.8リットルガソリン直噴(自然吸気)で、最高出力204PS/5250-6500rpm、最大トルク280Nm/3000-5000rpm、ボアスト84.5mm×82.4mm、車重は1830kg。ちなみに燃費は11.8km/L(JC08)。
A4アバントは、2.0リットルガソリン直噴ターボで、最高出力211PS/4300-6000rpm、最大トルク350Nm/1500-4200rpm、ボアスト84.5mm×92.8mm、車重は1730kg。ちなみに燃費は12.0km/L(10・15モード)。
どちらもエンジン縦置き式のクワトロ(全輪駆動)で、ミッションは湿式7速Sトロニックです。

感覚的に大きな差をもたらしているのは、やはりトルクの大きさ及び発生領域並びに車両重量かと思われます。
A4から見たA6のトルクは2割少なく、その発生域は倍の回転数である3000rpmからとなりますし、車重は100kg重いですからね。
発進、加速、コーナーの立上りで踏み込んだ時とか、なんか頑張ってるけど思ったより進まない感はありました。

あとこれは足回りなんでしょうけど、とにかく柔らかい。
乗り心地は最高にいいんですが、コーナーでのロールはかなり大きかったです。
ブレーキング時にしてもダイブっぷりが大きくて、もう少し足は固めがいいように思います。
ま、Sラインならちょうどいいのかもしれませんけど、乗ったのがしば~らく前ですっかり忘れちゃっています。

ただ、NAならではの高回転で伸びる楽しさはありました。
詳しくないので上手に書けませんが、ボアは同じ一方でA6はストローク短めなのでショートストロークタイプってことなんでしょう。
A4のそれは高回転で伸びが鈍るのですが、A6は中~高回転で伸び始めるので、これに関しては面白いな~って思いましたね。

ちなみに、A6の方の実燃費はオンボードで9~10km/L程度でした。
街乗りと郊外(下道)走行が主体でストップ&ゴーもそれなりにありましたが、この車体でこの燃費だったらなかなか優秀かと思います。


【ラグジュアリー感】
乗り味ではかったるいと書きましたが、裏を返せばゆったりまったり乗るのにいいクルマです。
位置付けはEセグメント、つまりラグジュアリーカーですからね。
購買層もそういう方々でしょうし。

やはり見た目の大きさと存在感からラグジュアリー感が強いのか、周囲の車の距離の取り方に差はありました。
この辺、関係ないようで実はかなり関係があるんですよね。
知人と代車の5シリーズを乗っていてもそうでしたし、CLAクーペを試乗したときもそうでしたし。

インテリアに関してもそれは感じ、特にインパネ周りの立体的な造形をはじめとする運転席周りの雰囲気は、A4がどれだけ背伸びしても及ばない「セグメントの壁」を感じましたね。

後部座席もゆったり座れます。

どの席においても、前後左右上下すべてでゆとりがあります。
シートも深く腰掛ける感じで、長時間ドライブでも疲れ知らずかもです。

その室内空間の大きさは無駄な空間ではなく、事故等があった際に物理的な安全性が確保された大きさという感じですかね(分かりづらい?)
まあ、ゆったりするのにちょうどいい広さってことで。

ちなみに子ども達に「パパのA4とどっちがいい?」と聞いたら、「こっち!(A6)」と即答で返ってきました。。
しかもハモってたしorz
子どもの感性にもA6の方がいいらしいですw


【積載性】
これはもう、ハンパない大きさです。

A4アバントでも相当ありますが、A6アバントのラゲッジの広さたるや、、
こんな広さです(驚)

ちなみに、A4アバントはこんな感じ。
まあ、私的には十分な広さなんですが、A6アバントに比べると明らかに面積少ないって感じですよね。

数値的なそれよりも、平面がフラットで幅も奥行きもあることで、おそらくA4アバントの1.5倍近く積めるんじゃないかなって感じでした。
また、蓋をはぐるとそちらに小物も収納できますしね。
アウトドアとかウィンタースポーツとかがお好きな方には、もってこいの広さかと。

そうそう、A4アバントではわざわざ滑り止めマットを敷いていますが、A6アバントのそれは全然荷物が滑らずに快適でした。
A6アバントで数百円の滑り止めマットを敷いていたんじゃ、ちょっとカッコ付かないですもんね(笑)

細かいところも日進月歩だな~って、感心した次第です。


【フルLEDヘッドライト】
マトリクスLEDが注目を浴びていますが、非マトリクスのフルLEDヘッドライトの視認性も侮れません。

速度や周囲の状況(雨や周辺の明かりの多さ)に合わせて配光を変えるようですが、それ以上に視認性のよさがありました。
周囲を照らしつつ前方もしっかり照らし、不要な上側はしっかりカットされていて、なにより色温度が視認性に丁度いいのか見やすかったんですよね。
夜の市街地も走ってみたんですが、歩行者や自転車もいつもより見やすかった気がします。

あと、オートハイビーム的なものもよかったです。
郊外を走った際に使ったのですが、これにしておくと対向車等の光りを感知して自動でハイとローを切り替えてくれます。
楽チンでした。

あとはまあ、フルLEDヘッドライトのウィンカーがカッコいいですね。

こちらはキセノンヘッドライトでも同じですが、カッコいいので載せておきます(笑)


【エンジン周りのDIYのし易さ】
V6エンジンということもあり、直4のそれと比べればさすがにしづらそうですが、それでも簡単なメンテはやれそうかなと思いました。

エアクリーナーの交換は簡単そうですね。
左下にあるのが確認出来ます。
その反面、プラグ回りは大変そうですね。
A4の直4エンジンの場合、プラグ周りの上部に物がないので簡単にプラグ交換等が出来ますが、こちらのエンジン(CHV)の場合はポース類を一旦どけないと外せなそうです。

たぶんここ(ヘッドライト左側に一番近いプラグの辺り)が、オイルチェンジャーのホースを突っ込む箇所かと。

で、オイルフィルターは下の画像の右上にある物かと思われます。
RECS等の吸気バルブ系統のクリーニングですが、たぶん、上の写真の左上辺りにあるホースが負圧ラインっぽいのでこちらから出来そうです。
あ、よく調べてないので鵜呑みにしないで下さい!(笑)

というわけで、V6エンジンの割りに簡単なメンテのDIYはし易いのかな~って感じでした。


【ノンSラインの素朴すぎる感じ、FLで解消か】
A4avのウォーターポンプ交換が終わったようなので、引取りに行くとFL A6が止まっていました(画像左側)。
残念ながら非マトリクスですが、ノンSラインでもカッコいいですよね。
FL前モデルのノンSラインって本当に手抜きかってくらいボディの造形が寂しいのですが、FLではそれが解消されているようです。

特に進化したなと感じたのが、フロントバンパーに加えてこちらのサイドステップ。
FL前のそれは本当にそのまま過ぎて個人的に非常に残念な感じでしたが、FL後はしっかりとラインを入れてあります。
これはカッコいいですね。

スペースがなくて写真が取れませんでしたが、リア回りもマフラーがバンパー一体となったりしていて、とにかくボディの造形は小さくても大きな進歩があったと思います。
これだったら、Sラインじゃなくても十分カッコいいな~って思えました。

エンジンも今回からラインナップされた2.0TFSIはシャキシャキ走るようで、かなりスポーティになったと営業マンが言ってましたし。
ボディサイズ的に問題なかったので、次に乗るのはFL A6でもいいかもな~なんて思ったところです。


そんなこんなでA4avを引取り、お土産に美味しいお水をにもらって帰宅しました。

それにしてもAJ、もしかしてク○クラばりに水事業でも始めるんでしょうか?
これを何に繋げようとしているのか、ちょっとよく分かりませんが。。

(*゚0゚)ハッ!!
もしかして、ウォーターポンプを交換したお客さん用にこれを用意しているのか??

・・・水だけに(失笑)


んでは!





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