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2018-01-27

F30dM初スタックで得た、グレーチング上での停止禁止という教訓 ~そして雪道でのスタックについて考えてみる~

冬らしい冬な、2018年冬。


2台ともアルミカーポートの下にありながら、この状況。
最近、地吹雪がすごくて屋根だけのアルミカーポートはあまり意味がないばかりか、風の追い止まりとなって雪が溜まりやすかったりします。

毎日こんな状況が続き、毎朝のように除雪という無給労働をしてから出社。
そんなわけで、私も周囲も疲労たまっている系なわけでして。

雪って、本当に不経済ですよね。
除雪作業で体力と時間が奪われ、公道の除雪に税金が費消され、道路交通と物流は滞り、車の燃料代も家の光熱費も余計にかかるわけで。
今回の全国的な大雪で普段雪が積もらない地域にお住いの方々も、この不経済さをよく理解できたんじゃないでしょうか。
本当、移り住めるなら雪の降らない地域に住みたいです。


そんな折ですが、ちょっとしたはずみでF30dMをスタックさせてしまいました。。



スタックした場所はなんと、家の駐車場(苦笑)



この画像ではF30dMは所定の駐車位置に収まっていますが、これより50cmほど前面道路寄りの位置でハマっちまいました。。
犯人は、こいつです。


そう、道路側溝の蓋の一種である「グレーチング」。
ご覧の通り網目状となっているため、この上にタイヤが乗っかるとその箇所の雪は側溝に落ちて沈んでしまうのです。

で、こうなったわけです。
  1. 前輪のタイヤが乗った箇所の雪がグレーチングから側溝内に落ちてしまい、前輪が沈む。
  2. 沈むのはタイヤの箇所のみ。それ以外の箇所は圧が分散されるため、グレーチングから雪が落ちるほどにはならない。
  3. そのため、フロントの下回りで雪がつっかえて抵抗になる。
  4. 駆動輪が空転することで圧雪となり、さらなる低μ化を引き起こす。

そんなわけで一番の元凶は、グレーチング上で駆動輪でない前輪を一旦止めてしまったこと。
これは、うかつでした。

いつもだったら勢いよくエイッと乗り越えていたのですが、何の魔が差したのか、グレーチング上で止まっちゃったんですよね。
で、ハマった・・・と。

後輪にぼろタオルをかませての脱出を試みましたが、上手く噛まずに脱出できず。
アルティメットモードを発動しても、まったく歯が立たず。。
フロントの下回りが面でつっかえ、しかも傾斜で重心が前方に逃げてしまっているため、自力脱出は不可となりました(悔しい)

・・・そんなわけで、妻に押してもらうことに。
そうしたら、すぐに脱出できました。
なんだかんだ言っても、スタックの脱出は人に押してもらうのが確実だったりします。

というわけで、今回の教訓。
グレーチング上での停止禁止!グレーチング上は駆け抜けろ!(笑)

もっとも今回は、地吹雪的にアルミカーポートの中にまで雪が積もってしまったという普段あまりないパターンでしたので、特別といえば特別なんですけどね。
まあ、だからこそこうやって記録しておいて、忘れた頃にやってくる同じシチュエーションで忘れないようにしておこうというわけなんです。


そんなこんなですが。
いったん冬型が弱まるというので、車庫出入り口でシャーベット状になっていた圧雪を、グチャグチャ凸凹になる前に剥ぎ取りました。




雪って舗装面の直上は地熱の影響で水っぽくなるんですが、その後に冷やされて限りなく氷に近いシャーベット状になり、さらにその上に積もった雪が車に踏み固められて、ほぼほぼ氷なシャーベットと圧雪のレイヤーが形成されることが多いんですよね。
よく「圧雪」と一言で片づけられますが、実は、少なくともこの2層はあるのが常なんですよ。
で、この状態になると溶けにくくなり、溶けても凸凹になって結構タチが悪かったりするわけで。

さらにこれが溶け始めると水分を含んで重くなって除雪が余計に大変になるので、これを剥ぎ取るタイミングは冬型が緩む直前がベストなんです。
で、天気予報をにらみつつ、自分の都合があったのが本日でした。
おかげでもう、くったくた。。

私の住む地域では来週は少し冬型が緩むらしいので、家の脇に積んだ雪を時々スコップで突っついて空気に触れる表面積を多くして、さっさと溶かしちゃおうと思います。
ちなみに除雪した雪は家の外壁伝い、できれば開口部の下に固めておくと溶けるのが早かったりします。



そんなわけで、F30dMで初めてのスタックをやらかしたわけですが。
スタックって、4WDでもなるときはなります。

これ、今まで何となく感覚というか暗黙知的な知識だったのですが、せっかくなのでスタックについての理論を可能な限り展開してみたいと思います。

まず、スタックした時がどういう状況か整理すると、
  • 車体の下回りが雪につっかえている
  • トラクションがうまくかからない
といった感じですよね。

ここで重要なのは、4WDだから必ずしも有利ではないということ。
というのも、下回りにつっかえた雪が4輪すべてを持ち上げる形になり、4輪ともトラクションがうまくかからない状況だと、もはやお手上げなんです。
4WDがスタックしにくいのは言ってしまえば確率論的な考えで、トラクションがかかる車輪が2本なのか4本なのか、単にその数が多いゆえにスタックするシチュエーションに陥る可能性が低いだけなんです。
車体が雪に持ち上げられても大抵1箇所くらいはまともに接地していることが多いわけで、4WDであればその1つが車体を少しでも動かしてくれれば、他のタイヤもトラクションがかかるようになって脱出できる(しやすい)と、単にそれだけなんですよね。
ですので、FFだろうとFRだろうと駆動輪を絶対に浮かさないように細心の注意を払っていれば、スタックする確率はかなり低くなるんですよね。

・・・と。
前触れが長くなりましたが。

どういう車がスタックしにくいかを考えると、以下の3点になるわけです。
  • 車高が高い
  • タイヤがしっかり雪を噛んでくれる
  • トルクが太い

『車高が高い』は、言うまでもないですね。
下回りに雪がつっかえなければ、そもそもスタックしませんので。
したがって、リフトアップ最強ということで(笑)

二つ目の『タイヤがしっかり雪を噛んでくれる』ですが。
この点においてはやっぱり、ブリヂストンのBLIZZAKが最強かなって思います。
もっとも、最近はミシュランのX-ICEもかなりいいとも聞きますので、次はそれもありかなって思ってみたり。
なんにせよ、そういう評判の良いタイヤがいいということで。
ついでに言えば、タイヤの幅があった方が有利なんですけどね。

最後の『トルクがある』は、個人的に結構重要です。
というのも、いっとき乗っていた国産ミニバン(FF)はトルクがやたら細くて、その前に乗っていた国産セダン(FF)から乗り換えたばかりの頃はいつになくスタックしたという苦い経験があるからです。
また、うまく言葉で表現できませんが、F30dMはFRでも深雪をぐいぐい行けちゃうのは、強大なトルクが雪をかみ砕いてトラクションを稼ぐことができると思われるからなんですよね。
感覚的な話で申し訳ないのですが、ロードインフォメーション豊かなF30dMは雪の上でタイヤのトラクションがかかっているかどうかもすぐ分かるんですが、トルクバンドでガツッとトラクションをかけてやると「お!タイヤが雪を噛んだな!」ってよく分かるんですよ。
FRでもトルクが極太なクリーンディーゼルのおかげで、助けられているシーンはかなりあるように思います。
以上より、雪に負けない太いトルクを持っていることが、スタックしにくさに対しては有利と言えるのです。

そんなわけで、結局のところ【車高】【タイヤ】【トルク】の三要素がスタックのしにくさを左右すると考えています。

ですので、4WDでも車高が低くてトルクが細くてしょぼいスタッドレスタイヤを履いていればスタックする可能性は高くなりますし、2WDでも車高が高くてトルクが太くて良いスタッドレスタイヤを履いていればスタックする可能性は低くなると言えるでしょう。
ただし、4WDの場合は先述の通り確率論で救われる可能性が高いので、それが故に助かりやすいという点も考慮しておくべきですけどね。



といったところで、スタックしたついでにスタックについて考察した記事でした。

んでは!





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